Classici giapponesi con furigana
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こはんていじけん
湖畔亭事件
江戸川 乱歩
Leggi 湖畔亭事件 (こはんていじけん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 69.335 caratteri · 137 schermate
た。
「長吉さん、ほんとうに可哀相なことしましたわ。あたしとはそりゃ仲よしでしたの。あの湯殿の血の痕は、こちらと河野さんとで、見つけなすったのですってね。あたし、気味が悪くて、とても見られませんでしたわ」
彼女自身も私と同じ様に、殺人事件について話したい様子でした。彼女は被害者の朋輩であり、私は事件の発見者なのです。私はそうして彼女と杯のやり取りをしている間に、何の不自然もなく、当初の目的を達することが出来ました。
「君は嫌疑者の、トランクを持っていた二人づれの男を知っているだろう。あの客と長吉とはどんな関係だったかしら」
頃を見て私はそんな風に要点に入って行きました。
「あの十一番さんは、長吉さんに極ってましたわ。しょっちゅう呼ばれてた様ですの」
「泊って行ったことなんかは」
「それは一度もないんですって。私は長吉さんの口から、よくあの人達の噂を聞きましたが、殺される様な深い関係なんて、ちっともありはしないのです。第一あの人達はここへは始めての客で、それに来てから一週間になるかならないでしょう。そんな関係の出来よう道理がありませんわ」
「僕は一寸顔を見た切りだが、どんな風な男だろうね、あの二人は。