Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ゆしまのけいだい

湯島の境内

泉 鏡花

Leggi 湯島の境内 (ゆしまのけいだい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8674 caratteri · 18 schermate

Aozora Bunko

(と帯に納めて、落したる髷形の包に目を注ぐ。じっと泣きつつ拾取って砂を払う)も、荷になってなぜか重い。打棄って行きたいけれど、それでは拗ねるに当るから。

早瀬 で、お前はどうする。

お蔦 私より貴方は……そうね、お源坊が実体に働きますから、当分我慢が出来ましょう。私……もう、やがて、船の胡瓜も出るし、お前さんの好きなお香々をおいしくして食べさせて誉められようと思ったけれど、……ああ何も言うのも愚痴らしい。あの、それよりか、お前さんは私にばかり我ままを云う癖に、遠慮深くって女中にも用はいいつけ得ないんだもの。……これからはね、思うように用をさして、不自由をなさいますな。……寝冷をしては不可ませんよ。私、山百合を買って来て、早く咲くのを見ようと思って、莟を吹いて、ふくらましていたんですよ、水を遣って下さいな……それから。

早瀬 (うつむいて頷いてのみいる、堪りかねて)俺も世帯を持っちゃいないよ。お前にわかれて、何の洒落に。

お蔦 まあ、どうして。

早瀬 それでなくッてさえ、掏賊の同類だ、あいずりだと、新聞で囃されて、そこらに、のめのめ居られるものか。長屋は藻ぬけて、静岡へ駈落だ。