Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ひなわじゅう
火縄銃
江戸川 乱歩
Leggi 火縄銃 (ひなわじゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9117 caratteri · 19 schermate
窓は両方共擦り硝子だったが、一方の、机の前の窓はどうしたのか半開きになって、そこから陽の光りがまぶしいまでに、卓上いっぱい射し込んでいた。
橘は暫く部屋の中を見廻していたが、机の前の半ば開いた窓に近寄ると、そこからヒョイと首を出して窓の外を眺め、首を引くと、机の上の猟銃にじっと目を注いだ。次に封筒を手に取って一瞥し、今度は洋服のポケットを捜って時計の鎖に附いた磁石を取り出し、その磁石を見ては又窓から首を出して空を眺めたり、じっと机の上を見詰たり、後を振り返って部屋の隅の寝台の方を見たり、そんな事を何遍か繰返していたが、その時、母屋の方から廊下伝いに惶しい人の足音が聞えて来た。すると、何思ったか橘は急に慌てだし、ポケットから取り出した鉛筆でそそくさと机の上に猟銃の位置と玻璃瓶の位置との印をつけた。半開きになった窓にも、その開き加減を同じように鉛筆で印た。
やがて、椿事の部屋にドカドカと這入って来たのは、ボーイの急報によって駈つけた警察官の一行であった。制服の警部に巡査、脊広服の刑事に警察医、そしてその後には、このホテルの主人と、私達を最初この部屋に案内したさっきのボーイが、青くなって控えていた。