Classici giapponesi con furigana
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かやくせん
火薬船
海野 十三
Leggi 火薬船 (かやくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.552 caratteri · 124 schermate
竹見と丸本の両水夫は、甲板にうつぶせになって生きた心地はない。
爆音、また大爆音!
だが、平靖号は、さいわいにして、さしたる損傷もうけなかった。その大爆音は、はるかにサイゴン港内において頻発しているのであった。そのものすごい火の海を、なんといって形容したらいいのであろうか、また天地のくずれ落ちるような大爆音を、なんといって言い現わしたらいいであろうか。爆発はまた新たなる爆発を生んで、いつ果つべしとも分らない。
火災だ! サイゴンの街に火がうつってもえだした。
「ああ、ハルクの復讐だ! 彼奴は、ノーマ号のつんでいた火薬に火をつけたのだ! それにちがいない!」
水夫竹見は、しばらくして甲板からかおをあげ、炎々たる港内の火をきっと見つめながら、うめくようにいった。
全くおそろしい出来事だった。これで、もう二分間おそければ、平靖号も、そば杖をくらって、船体はばらばらに壊れてしまい、虎船長以下、竹見も丸本も、今ごろは屍になっていたかもしれない。
ノーマ号は、あと形なく飛び散った。船長ノルマンも、怪人ポーニンも、ともに一まつの瓦斯体となって消え失せた。それとともに、かのごくひの大計画である海底要塞の建設事業も、一たん挫折してしまったのだ。