Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かやくせん
火薬船
海野 十三
Leggi 火薬船 (かやくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.552 caratteri · 124 schermate
きっと、壊血病患者がたくさん出たという先方のはなしをたしかめたうえでないと、品物を売りわたすことはできないといっているらしい。
「おやッ、あれはおかしいなあ」
とつぜん、船長が叫んだ。
「な、なんです。おかしいというのは……」
一等運転士が船長の顔をみた。
「あれみろ」と船長は、ボートの方をゆびさして「ノーマ号の上にのぼった奴は三名、ボートには、五名のこっているじゃないか。合計して八名。どうもへんだ」
「ははア」
「ははアじゃないよ。君もぼんやりしとるじゃないか。いまボートにのって出懸けたのは、事務長と六名の漕手だから、みんなで七名だ。ところが今見ると、いつの間にやら八名になっている」
「ははア、するといつの間にかどっかで一名ふえたようですな。これはどうもふしぎだ」
と、一等運転士は、口では愕いているが、態度では、そんなに愕いていない。彼はすでに、なにごとかをよきしていたようだ。
「ああッ、彼奴だ」と船長が大きなこえを出した。「竹見の奴、いつの間にか、本船をぬけだして、ノーマ号の甲板に立っていやがる。あいつ、どうも仕様がないやつだなあ」
「えっ、やっぱり竹見でしたか」