Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かやくせん

火薬船

海野 十三

Leggi 火薬船 (かやくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.552 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

そして水夫竹見は、虎船長の返事を持って、再びノーマ号へ、かえっていくことになった。

ここではなしは、サイゴンに飛ぶ。

怪人ポーニンは、フランス氏と仮称して、モンパリにおさまっていた。セメント会社の社員に化けている、警部モロは、ポーニンの室の前に現われ、とびらをたたいた。ポーニンがモロを呼びつけたのであった。用件は、多分例の安物のセメントの買いつけのことであろうとおもわれた。

「やあ、フランスさん。さっきはお電話を、ありがとうございました。急なお呼びは、何の御用ですか」

と、警部モロは、商人らしい口のきき方をした。

すると、ポーニンは、いやににこにこ顔で、

「おいそがしいところをよびつけて、すみませんなあ。じつはおり入って、あなたに相談があるんです」

「はあ、セメントの値段を、もっとまけろとおっしゃるのですか」

「いや、その話は、べつです。後でしましょう」

「ははあ、セメントのはなしでないというと、はて、どんなことでしょうか」

警部モロは、ポーニンが何をいい出すかと、非常に興味をおぼえた。

「いや、外でもないが、あなたに大金儲けをさせたいんです」

「大金儲け? ほう、この私にですか」