Classici giapponesi con furigana
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はいいろのきおく
灰色の記憶
久坂 葉子
Leggi 灰色の記憶 (はいいろのきおく) di 久坂 葉子 (くさかようこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.588 caratteri · 132 schermate
そうして、大腿まで出していた短いスカートがうんとのばされ、膝のあたりに妙に静かにゆれていた。私はその恰好にびっくりしてしまった。
「アリーちゃん、かわったねえ」
私は慨嘆した。アリーは意味ある含み笑いをして、私の知らないことを細々教えてくれた。私はどうしても信じられなかった。学期はじめの体格検査の時に、アリーはふっくらしたお乳を私にみせた。私はそれを思いきりつかんだ。アリーはいたいのだと叫び声をあげた。その時から私はアリーに今までのように親しくすることが出来なくなった。そして、だんだんアリーを敬遠するようになった。アリーも又、私なんかと喋っても面白くないというような顔付をして、殆ど口もきかなくなってしまった。私は、少女らしい感傷にふける毎日を送った。何カ月かたって初夏が来た頃、自分の両方のお乳もふくらんでくることに気がついた。ほんの少しのふくらみであり、寝床にはいってさわってみると飛び上るほど痛かった。私はいつまでも子供でいたいのに、と必死になってねがってみたりした。
最上級の一歩手前になった私達は、学校の仕事のおすそわけをいただいて、級の中から四五人、赤い腕章をつけることになり、私も辛うじてその中にはいった。