Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぼんのうひぶんしょ
煩悩秘文書
林 不忘
Leggi 煩悩秘文書 (ぼんのうひぶんしょ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.705 caratteri · 173 schermate
菩薩のような、もってえねえお方様だ。拝んだら、眼がつぶれるほど美しいや。それに、ちいと奇妙な引っかかりもあってな。」
「おやおや、もう、お惚気ですかい親分、ははははは――そりゃあそうと、さっきね変てこな武士が一人、宿を取りやしたよ、女を伴れてね。」
佐吉は、異様に眼を光らせて、
「へんな武士が女をつれて?」
「へえ。二階の『梅』へ通して置きやしたが、男も女も手ぶらでね――大方、今夜だけの泊りでげしょう。」
「二人連れか。どんなやつら――。」
そう佐吉が訊きかけたとたんに、おもてから一目散、毬のように駈けこんで来た由公が、中庭の縁にぺたりとすわって、騒々しい大声。――
「親分! 合わす顔がねえ。まかれた。み、見事にまかれた――。」
「えっ! あの白頭巾と娘を見失ったと――?」
鋭く叫んで、佐吉は、突っ起っていた。
階上階下
大伝馬町の名物、女禁制の男宿文珠屋の階下、中庭に面した奥座敷で。
主人の口をきく鬼瓦――煩悩小僧の文珠屋佐吉が、番頭とは表向き、夜盗のほうの片腕与助を相手に山で引き込んで来た恋風を告白して、
「そこへ、今日、日本橋の袂で、おれの高札が建っているのを見て来た。