Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばくだんたいへいき

爆弾太平記

夢野 久作

Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate

Aozora Bunko

まあまあ……」

「……喧嘩でもいいじゃないか。こっちから売ったおぼえはないが、ドウセ友吉おやじの鬱憤晴らしだ」

「……そ……そんな事を云ったらアンタの不利になる……」

「……不利は最初から覚悟の前だ。出る処へ出た方がメチャメチャになって宜い……」

「……だ……だからその善後策を……」

「何が善後策だ。吾輩の善後策はタッタ一つ……漁民五十万の死活問題あるのみだ。お互いの首の五十や六十、惜しい事はチットモない。真相を発表するのは吾輩の自由だからね」

「そ……それでは困る。御趣旨は重々わかっているからそこをどっちにも傷の附かんように、胸襟を開いて懇談を……」

「それが既に間違っているじゃないか。死んだ人間はまだ沖に放りっ放しになっているのに何が善後策だ。その弔慰の方法も講じないまま自分達の尻ぬぐいに取りかかるザマは何だ。況んや自分達の失態を蔽うために、孤立無援の吾輩をコケ威しにかけて、何とか辻褄を合わさせようとする醜態はどうだ」

「……………」

「ソッチがそんな了簡ならこっちにも覚悟がある。……憚りながら全鮮五十万の漁民を植え付けて来た三十年間には、何遍、血の雨を潜ったかわからない吾輩だ。