Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Leggi 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.908 caratteri · 204 schermate

Aozora Bunko

ざまをみやがれ」

やひなまぜっかえしに、一座は、たちまちどっと笑いくずれた。皿をたたく者がある。ソースのびんをひっくりかえした者がある。だれやらマッチをすったものがあるが、とたんに、ふき消されてしまった。

「ただ今、怪しい飛行機が近づきました。明りを消してください。マッチをすってはいけません」

室内の高声器から、とつぜん警戒警報が伝えられた。

「それみろ! もう、マッチをすっちゃ、いけねえぞ」だれかがさけんだ。

そのうちに、丸窓が、がたんと閉まる音がきこえた。

「もういいか」

「一番、二番もよろしい」

「五番、六番もよろしい」船員たちは、おちついて、暗闇の中に、こえをなげあっている。

「ようし。それで全部、窓は閉まった。予備灯点火!」

「おうい」釦が、おされたのであろう。五つばかりの、小さい電球に明りがついた。

人々は、はっと、よろこびのこえをあげて、一せいに、明りの方に、ふりむいた。

そのとき、房枝も、明りをみた。そして、その次に、あのうつくしい大きい花籠を、卓子のうえに、さがしたのだった。

どうしたわけか、花籠は、卓子のうえから消えていた。房枝は、おやと、思った。