Classici giapponesi con furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Leggi 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.908 caratteri · 204 schermate
だが、船長は曾呂利を一目見るより、これは只者でないと、にらんでしまったので、ゆだんなく彼のうえに、気をくばる。
「船長。これは失敗でしたよ。私をあのように、にぎやかにここへ引っぱりこむなんて、よくありませんでしたよ」
「あなたが、船員に反抗せられたのが、いけなかったのでしょう」
「いや、反抗はしませんでしたよ。船員のいったことは、うそです。おかげをもって、私は、たいへん危険に、さらされることになりました」
そういって曾呂利は、なにかを気にしている様子であった。船長と一等運転士は、それを見て、ますますうたがいを彼のうえにかけた。
「まあ、おちついて、この椅子にかけてください。わしは船長として、ぜひあなたからききたいことがあるのです。正直に答えてくれますか」
「船長さん。私をおしらべになるのは、むだですよ。それよりも、すぐさま、船内大捜査をなさることです。殊に、貨物をいちいちしらべるのです。それと同時に、無電をうって、東京の検察局の援助を乞われるのがよろしい」
「なにを、ばかなことを」
「いや、その方が、いそぎます。『本船ハ危機ニ瀕ス、至急救援ヲ乞ウ』と、無電を」