Classici giapponesi con furigana
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ぼたんとうき
牡丹灯記
田中 貢太郎
Leggi 牡丹灯記 (ぼたんとうき) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7377 caratteri · 15 schermate
魏法師は喬生の顔を遠くのほうからじっと見ていたが、傍近くへ行くと、
「えらい妖気だ、なんと思ってここへ来た」
喬生は驚いた。そしてなるほどこの魏法師は豪い人であると思った。彼はその前の地べたへ額を擦りつけて頼んだ。
「私は邪鬼に魅いられて、殺されようとしているところでございます、どうかお助けを願います」
魏法師は喬生から理由を聞くと朱符を二枚出した。
「一つを門へ貼り、一つを榻へ貼るがいい、そして、これから、二度と湖心寺へ行ってはならんよ」
喬生は家へ帰って、魏法師の言ったように朱符を門と榻へ貼ったところで、怪しい女はその晩から来なくなった。
一月ばかりすると、喬生の恐怖もやや薄らいできた。彼はある日、袞繍橋に住んでいる友達のことを思い出して訪ねて行った。友達は久しぶりに訪ねてきた喬生を留めて酒を出した。
二人はいろいろの話をしながら飲んでいるうちに、夕方になって陽がかげってきたので、喬生は驚いて帰りかけたが、遠慮なしに打ちくつろいで飲んだ酒が気もちよく出てきたので、彼は伸び伸びした気になって歩いていた。蛙の声が聞えてきた。
喬生は湖縁の路を取らずに湖の中の堤を帰っていた。