Classici giapponesi con furigana
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きょうじんはわらう
狂人は笑う
夢野 久作
Leggi 狂人は笑う (きょうじんはわらう) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.853 caratteri · 26 schermate
又、それ程左様にこの崑崙茶が、古今無双の、生命がけの魅力を持っているらしい事は、モウ大抵おわかりになったでしょう。
ドウデス、婦長さん、スバラシイ話でしょう。ヤンキー一流の贅沢だって、ここまで徹底してはいないでしょう。ハハハ……。
ところがここに一つ困った問題が残っているのです。それはその身代を耗ってしまった、中毒患者の崑崙仙士君です。むろん又と崑崙茶を飲みに行く資力なんか無いのですが、しかしその味だけはトコトンまで腹に沁み込んでいてトテモトテモ諦められない。そこで仕方なしに、せめてアノ神凝り、鬼沈んだスバラシイ高踏的な気分だけでも味わいたいものだというので、古馴染の茶店から「茶精」というものを買って飲むんです。これは今お話した富豪連が、崑崙山の麓で使い棄てた緑茶の出し殻から精製した白い粉末で、相当高価なものだそうですが、それでも我慢して、普通のお茶に交ぜて服んでみると、芳香や風味は格別無い代りに、純粋のエキスですから神気の冴える事は非常なものです。毎日毎夜打っ通しに眠れない。そうして、しまいには昼も夜もわからない、骨と皮ばかりの夢うつつみたいになって死んで行く奴が多い。