Classici giapponesi con furigana
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate
何を言うにも外から聞いた噂ばっかりが便りじゃけになあ……」
「アハハ。大きにもっともな話……」
「……又、大目付様からの御内達で、どのような場合でも蔵元屋の内幕に立入って、蔵元屋の信用に拘わるような事を探り立てしてはならぬ。しかも罪人は一刻も早よう引っ捕えいと言う注文じゃから先ず、これ位、困難しい探偵事件はなかろうわい。のみならず万一、この一件が片付き兼ねる……下手人がわからぬとなると吾々は元よりの事、御主人の松倉様まで、十手捕縄を返上せにゃならぬかも知れぬと言うので、松倉十内様は今のところ青息吐息、青菜に塩の弱りよう……」
「ちょっと良助さん。お話の途中かも知れんが、その日田のお金奉行というものは初めて聞くが一体、何様なお役人かいなあ。又その下役の野西ナニツラと言う若侍が、蔵元屋へ入り込んで来た由来は……」
「そこたい、そこたい。そこが私達の気を揉まする急所たい。実は私も委曲しい事は知らんがなあ。お目付の松倉さんから聞いた話を受売りするとなあ……豊後の日田という処は元来天領で、徳川様の直轄の御領分じゃ。何にせい筑紫次郎という筑後川の水上に在る山奥の町じゃけに、四方の山々から切出いて川へ流す材木というものは夥しいものじゃ。