Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうかしあかちょこべえ

狂歌師赤猪口兵衛

夢野 久作

Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate

Aozora Bunko

そこでその材木を引当てに大公儀から毎年お金が貸下げられる」

「ハハア。噂に聞いた『日田金』と言うのはその金の事じゃないかいな」

「ソレソレ。その日田金がドウヤラ今度の振袖娘胴切の事件の発端らしいケニ、世の中はどう持ってまわったものかわからん」

「ハアテなあ。私の思惑がチット外れたかナ」

「外れたか外れぬか、わからんがまあ聞いてみなさい。その日田金を日田の材木屋が下請けのようにして、日田の月隈の奉行所に御座る大公儀の御金奉行の監督を受けながら、九州の諸大名の城下城下におる御用金預り……博多で言えば蔵元屋のような主立った商人にソレゾレ貸付ける。その金で七州の諸大名の懐合いの遣繰りが付くという順序になっとる。そうすると日田の御金奉行は、その日田金を手蔓にして諸大名のお納戸金の遣繰りを初めとして、知行高の裏表、兵糧の貯蔵高まで立入ってコト明細に探り出す。謀反の兆でもあれば、何よりも先に日田のお金奉行にわかる。不審な処でもあれば直ぐに江戸へお飛脚が飛ぶ。大公儀から直接のお尋ねが突込んで来ると言う。言わば大公儀から出た諸大名の懐合いの見かじめ役が、日田の御金奉行じゃけに、その威光というものは飛ぶ鳥も落す勢いじゃ」