Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうかしあかちょこべえ

狂歌師赤猪口兵衛

夢野 久作

Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate

Aozora Bunko

「うむうむ。その通りじゃ」

「ところが貧乏神でも神様は神様……怨んだり、軽蔑したり、粗略にしたり致しますると貧乏罰というものが当りまする。その証拠に今申しましたような訳で、貧乏神様を糞味噌のように言うて、ヤットの思いで逐い出いた人間がサテ、いくらかお金を溜めるようになりますると直ぐに、昔、粗略にした渋団扇の神様に取憑かれて、自分自身が家内中の貧乏神、不景気の親方になりまする。可愛い妻子に美味いものも喰わせず、楽しみもさせずに、恥は掻き放し、義理も欠き捨て、人情も踏付け通しで、そのたんびに首を縮めて盗賊と、詐欺と、非人の気持を繰返し繰返し、アチラで一文コッチで三文とクスネ込み溜め込むようになります。そこで世間の金持は一生涯、気の済まぬ事ばっかり。大きな顔をしてヌケヌケと人通りを行きながら、腹の中は言うに言われぬ地獄のようなタネ仕掛とカラクリばっかり。もしや他人に看破られはせぬか、知っている者に会いはせぬかとビックリ、シャックリ息を詰めて行きよります。ちょうどアノ日の目を恐れて流し先を潜りまわる溝鼠のような息苦しい一生を送る憐れさ。何のために金を溜めるやらわからぬお話で……つまり貧乏神を怨み憎んで、粗末にしてタタキ出いた罰で御座いますなあ。