Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

きょうかしあかちょこべえ

狂歌師赤猪口兵衛

夢野 久作

Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate

Aozora Bunko

さればお付の乳母のお島どんも、一刻も早ようお嬢さまを、何処かにお嫁に遣って下さい。その日暮しの日傭稼ぎ、土方人足、駕籠舁きの女房でも不足はない……というて、私に泣きながらの頼みで御座いましたが……」

赤猪口兵衛はそう言ううちに声を呑んだ。自分の話につまされたらしく、ベカンコー面の涙を継剥ぎだらけの袖口で拭いまわした。

破れ畳に両手を突いた半三郎も、男泣きにシャクリ上げ上げしているようす。

「ごもっとも……御尤もで御座いまする。まことにお痛わしいはお熊さん。親御様次第では蝶よ花よと、お乳母日傘の蔭になって、世間を知らぬ筈の御大家のお嬢さんが、浮川竹や地獄の苛責にも勝る毎夜毎夜の憂き苦労……世の中に、これほど親孝行の娘御が又と二人あろうかと思い込みました私が、何も言わずに貴方様の親御様へ、上々吉の花嫁御と、太鼓判を捺いておすすめ致したにつきましては私にも深い覚悟が御座いました。一旦、お輿入が済みました暁には、私から何もかも貴方の御両親に打明けまして、蔵元屋の蹄係にかからぬよう、襟半様の暖簾に傷の付かぬよう、又は黒田五十五万石の御納戸に障らぬよう、忠告を申上る覚悟でおりました。