Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうげん『しょくどうらく』

狂言『食道楽』

北大路 魯山人

Leggi 狂言『食道楽』 (きょうげん『しょくどうらく』) di 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4670 caratteri · 10 schermate

Aozora Bunko

ひっこみなされ」

鼻 「ハナせば分るというものでござる」

心 「おしずかにおしずかに、まずまずお静かに。さて鼻どのには、なんぞ文句がござるか」

鼻 「いえ、文句は別にござらねど、ちといいたいことがござる。いわしておけばぬけぬけと、鼻もちならぬことでござる。料理は鼻で食べまする。議長、なにとぞわたしにも、少々いわせてくだされい」

心 「いかにも、さっそく申されよ」

鼻 「かたじけのうござる。

さて、おのおのには、おききくだされい。鳴門のたいときく前に、料理の色を見る前に、料理をいたしておる間に、まず匂うてくるはその匂い。皿に盛られて目の前に出されるそれよりまだ前に、おお、おいしそうなその匂い。料理の姿は見えずとも、おや、きょうのご馳走はてんぷらじゃ。へへ牛肉の匂いじゃなつかしや、でもこうばしいごまの匂い。ごはんがこげておりまする。早うまきをひきなされ、と気づいてやるのもこの鼻さま。また料理を食べぬ先、おいしい匂いをかげば半分は、先にわたしが食べている。アハハハ」

目 「なにをいわれるやら、なんでまあ、わたしがお前の残りものを食べるものか、目から鼻にぬけるというとおり、わたしからお前の方へさげ渡すのじゃ。