Classici giapponesi con furigana
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Leggi 猟奇の果 (りょうきのはて) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 134.971 caratteri · 270 schermate
明智小五郎です。僕は大変な失策をやったのです、あなたを例の幽霊男だと誤解してしまって。……しかし、さっき電話口へ出たのはあなたではなかったのですか」
「ヘエ、電話ですって。それは何かの間違いでしょう。僕に電話はかかった覚えはありませんよ」
そんな話をしている時、実に途方もないことが起った。と云うのは、襖の外に、もう一人品川四郎の声が聞えて来たのである。
「俺は夕方から外出なぞしないじゃないか。今俺が帰って来たなんて、お前は奥の間で俺が調べものをしていたのを知らないのか。その帰って来た俺というのはどこにいるんだ」
叱られているのは婆やだ。だが、何という変挺な叱り方であろう。
明智はさてはとギョッとして、矢庭に立上り、目の前の品川に飛びかかろうとした。
だが張合のないことには贋の品川は平気で笑っている。何というふてぶてしさだ。
そこへ、襖の外の声の主が、血相をかえて飛込んで来た。見ると、一人は自分と寸分違わぬ男、もう一人は見も知らぬ老人だ。
「君達は一体全体何者だ」
彼は居丈高に呶鳴りつけた。
「オヤ、これは不思議。貴様、俺の留守宅に忍込んで主人面をしていたんだな。