Classici giapponesi con furigana
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Leggi 猟奇の果 (りょうきのはて) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 134.971 caratteri · 270 schermate
血みどろの生首を弄ぶ男のこと
驚きは友を呼ぶものであるか。そうしてグラスウインドの中の彩色スティルの前を、群集にはさまって歩いていた時、沢山の動く頭の向うに、彼はハッとする様な顔を発見した。外でもない品川四郎である。
愛之助は相手に気づかれぬ様、人波を分けてあとをつけた。確かに本物の品川ではない。科学雑誌社長があんな洋服を着ていたのを見たことがない。それに品川四郎が今時分浅草を歩いているなんて変だ。てっきり彼奴に違いない。と思うと、愛之助はもうワクワクして来た。今度こそ見逃すものか。
幽霊男はワハワハと群集を縫って、細い道を曲り曲り、遂に雷門の電車通りへ出た。
円タクの行列。男はその一つの誘いに応じて車内に姿を消した。愛之助も一台を選んで飛び乗った。又しても自動車の追っ駈けだ。だが、今度はいつかの赤坂見附みたいなヘマはしないぞ。と彼は前の車の鋭い監視を続けた。
血みどろの生首を弄ぶ男のこと
殆ど一時間近くも走って、男の自動車は、郊外池袋の、駅から十丁もある淋しい広っぱで止った、車を降りたのは確かに彼奴だ。愛之助はとうとう成功したのだ。彼は自分も車を捨てて、闇を這う様にして男のあとをしたった。