Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 174.521 caratteri · 344 schermate
すこし燻りくさいような土くさいような。ああこれでこそ青い葉にはヴィタミンがあります、なのだと痛感しました。そして、殆ど生れてはじめて蒔いて、とって、ゆでたそのおひたしを、自分ひとりでたべることを千万遺憾といたしました。丁度二人前になったのですもの少いめではあるけれど。これで見ると、小松菜というものは、決して不味でありません、八百やのは、いつもこわくて水っぽくてよくないので、余り作らないけれど。
トマトがついて一つでも二つでもなるようになったら、朝や夕方、それをもいで食べようとするとき、どんな歌を思い浮べるでしょう。いろいろのうたを思い浮べ、千万残念に思い、しかしそれで涙のうちに食べるのを中止するのではなく、ちょいと頭をふって、二人分せっせと食べてしまうところが、わたし流の悲歎ぶりです。畑というものは、決して決して単に蒔いたから生えた、生えたから食う、という丈のものではないわ、生活的な多くの内容をもって居ります。
面白いことが二つあります。わたしは種をまいたり、苗を植えたりするとき、水をやたらかけて土のかたまるのが不自然に思え、泥はしめらしてもあとから水ビシャにしなかったの。