Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.583 caratteri · 240 schermate
余りまざまざと映るので、わたしは本当に切ないのです。そしてあなたも、ね。もし当分どうしてもそちらへ行けないと決定したら仕方がないから、わたしはともかく、お見舞に島田へ行って来ましょう。其も出来るかどうか分らないけれども。そしたらきっとわたしの切なさも幾分晴れるでしょう。わたしとしては、どうしてそうしてくれなかったかと、あなたが遺憾にお思いになるだろうと思うことを、そのまま放っておくことはやはり出来かねます。
つまりはしなければならないと自分の心の命じる通りにしてみるしかしかたがないわ。ね、そして私たちの生活の一点の曇りなさを確保しなくてはなりません。しかし、先ずそちらへ行きたく熱中しているこころもちを許して下さい。
八月十八日 〔網走刑務所の顕治宛 福島県郡山市開成山より(封書 書留)〕
八月十六日
昨十五日正午詔書渙発によってすべての事情が一変いたしました。
十日以来、空襲がなかなか盛で(結局通過した丈に終りましたが)十四日夜は九時すぎから三時近くまで国男と二人で当直いたしました。田舎暮しで何にも分らず、十五日のことは突然ラジオで承った次第でした。