Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 50.453 caratteri · 101 schermate
の絵はがき)〕
十月二十一日。
きょうは雨つづきの後の晴天で、珍しく川口さん夫妻が小さい娘の南枝子をつれてきて、うちの太郎と動物園へ今出かけたところ。私はカゼで門のところに佇み、黄色いずくめの太郎が初めて会った南枝子の手をとって歩いてゆくのを遠くなるまで眺めました。きょう布団カヴァー、シャツ下へきるもの等送りました。四五日うちに新しい夜着もお届け出来ます。この絵は文学的ではあるが、不折が描くところ面白いでしょう? 私は気に入って居ります。
おなかの工合はいかがですか。一口にたっぷり口に入れてゆっくりかむことは大変よいそうです。〔約五字抹消〕もそのようにかむ。ゆっくり昨夜話し、いろいろ愉快でした。「批評は現在体で書かれた歴史である」という言葉をキイノートとしている由。
十月二十七日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
第十七信。
十月二十七日(火)ひどい風。
きょうあたりお手紙が着くかと思っていたがまだ着かない。待っていず、書いて、出してしまいましょう。先週の火曜日には、いろいろのエハガキをなるたけ沢山御覧になったらと思い、わざと私の手紙は書かなかったから。