Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate
きょうお送りした衣類はセル、紺がすり、白い晒木綿の襦袢(半エリをかけてあるのです)、単衣羽織です。襦袢、せん、あるのは小さくてといっていらしたけれどこれはどうでしょうね、新しく縫っておいたのです。羽織、単衣ばおりなんかというようなものですが、季節のものですし、セルや紺がすり一枚では肩さむいとき、人にお会いになることもふえているからお着下さい。この羽織は昔々のです。きょうはまだ袷きていらっしゃるのを見てわるかったと思いました、六月一日からセル類は入るのでしたから。
ああそれから、大森へ速達出しました、かえってすぐ。何だかとりとめのないような手紙だと思います。これは髪を洗ったりしたせいです。私たちの生活にだって、やっぱりこういうようなお喋りのときもあるわけのものですものね。一つ家にいて、あとからあとから忘れながら話しているようないろんなこと、一寸したこと、そして笑ったりすること、こういう流れるものは手紙にはなかなかのらないものですね、笑いというのが土台曲者だから、つかまえるに楽でない、それに字になると、笑いが又笑いをさそい出す味が消えてしまって。こんな話しかた、ごく内輪の気分で、明るい電燈のしたで、「あら、このおしたしは案外美味しいわ、一寸あがって御覧なさい」