Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate

Aozora Bunko

そこで一ねいりしたら十二時頃おきて困るから辛棒して九時半ごろまでぼんやりしていて、眠ってしまいます。一日おきの仕事にしてあるだけのねうちがあります、十分に。次の一日は、一日家居が出来ないと何にも出来ない。ところが、丸一日かかるから、どうしても次の日の用が生じて。しかし、得るところ、学ぶところ決して少くありませんから、只いそがしい雑事などとは全くちがいます、其は当然であるが。

明日で出勤一段落。それから仕事。今年の夏は、体は苦しいけれども、自分の作家としての生活実質についていろいろ実に深い感想を得た年です。傍ら、婦人作家の研究をやっているのは、これも相並んで有益です。歴史の波の間に社会の生活、女の生活、文学の生活はどう推移し浮沈しているか、そういうことを今日に即して沁々と考え、自分の作家としての一生の内容についても、おのずから改った感想があります。

作家ののこすべき芸術上の真の足跡というものについても、考えます。この間の晩、婦人作家の或る何人かの集った会へ出てね、実に感じ入って来ました、何と彼女たちは変ったでしょう。時雨、市子、禎子、そんな連中は遊ばせ言葉になって社交声で、何か皆に負うたように(これは時雨ひどい)やっている。