Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate

Aozora Bunko

そういうことうっちゃりにせず、書くこともしてゆこうと思い、又しなければならないから、ぐうたらな気ではいないわけです。でも、三日の手紙がつかず、ユリが開成山へ一寸行って来ようかしらなどということだけ耳にのこっていて、又あなたとしては決して意に満ちた状態でない他の面でのほかの非事務的な様々と、何となし思い合わせられるとき、ああいう注意改めて書いて下さる心持、本当にわかります。ね、よくて、このことよくよくおきき下さい。もしユリが、同じ平面で只右や左へあるだけのもちもので書き暮して行くような気だったら、決してこの二ヵ月間のような暮しかたは出来ないような一般の空気なのです。そういうつきつめたところでは、私たちは、全く私たちだけの生活の評価と確信とその意味との上に立っていることを、一層つよく感じているわけです。自分の仕事というものについても、そういう根本的なところと切りはなしては居ないと思います。

勉学の方三冊目にかかっています。課程が未了のうちそちらへの面会云々のこと。私には、三日の手紙を見ていらっしゃらないことからの結論と思えるのですが、どうでしょう。そして、そういうことは、一種のコンクールであるかもしれないけれども、何だか私には堪えられそうもないことです。