Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
そしてさわられぎらいを些かシムボライズして、それはセザンヌの一生の芸術家としてのひとからさわられぎらいを示したものではなかろうかと云っています。セザンヌの偉大さというものの稚朴さを考えます(そういう態度の歴史性を。自己というものの守りかたの表現として)セザンヌは若いときゾラと親交があったのよ。ドルフュスのとき、ゾラがロンドンへ行ったりしているときセザンヌは、あいつは相変らず気ちがいだと云って田舎に引こんでいました。ドラクロアが、ロマンチック時代に生きた生きかたとは大ちがいでした。しかしながら彼は彼なりに本ものだったのね。
隆治さんにクルクル巻の雑誌三四種とりまぜ送り、手紙も出しました。南の方は手紙その他不便らしいのね、ついたらよいと思います、せめて手紙でも。あなたがもう四通ばかりお出しになったとかきもいたしました。あちらからは届きにくいらしいけれど、こちらからのも何しろ書留うけつけずですから。
いずれにせよ丈夫ならいいわ。民間の勤人も、たよりのないのは生きているしるしということになっている由です。死ねば家へ知らしてくるからというのです。
鏡を見ると私の右の眉のところに一本立てじわが見えます、眼の工合がよくなくて、いつの間にかつくのね。