Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
ブランカのひっかかったのはロボーがちゃんと警告する本道の上のワナではなくて、わきの草むらに何気なくころがされていた牛の頭の一つです。最もひどいワナがそこにあったのよ、ブランカはロボーが全群に止れと云って自身では一つ一つとワナを神のような技でアバイテいるとき、ひょいと好奇心をうごかして牛の頭をいじくりに行ってひっかかったのです。興味津々たる話でしょう。ユリがこの話を非常によく心に刻まれているわけもそこのモラルもお察し下さい。詩の話は別便で。雨になって来たことね。
六月二十八日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(紀伊田辺の風景の写真絵はがき)〕
こんなエハガキ。いつか戸台さんという人がくれたものらしいと思います、紀州よ。きょうは(二十七日)うちのものは殆ど皆左腕が重いのよ。きのうチブスの予防注射いたしました。私は三回に分けてして貰います。三年ほど前そうして熱を出さずにすみましたから。隆ちゃんは赤痢をやったらしいのね、アミーバは年々おこるから心配ね。
六月二十八日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(土畑鉱山倶楽部の写真絵はがき)〕
このエハガキは光子さんという絵かきさんがもう六年ばかり前くれたものです。