Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate

Aozora Bunko

三千軒が二百軒になるのみならず、企画は理工科出版と所謂教養に重点をおいて純文学は何パーセントを占めることが出来ましょうか。

自分の仕事との連関でも、深く考えるところがあります。そして、遂にジャーナリズムの枠をはなれて真の作家的生活を送るべき時に立ち到ったことを痛感いたします。作家の生涯に、こういう異状な時代を経験することは様々な意味で千載一遇であり、そこで立ちくされるか磨滅するか何らかの業績をのこすかおそるべき時代であり、各人の精励と覚悟だけが、決定するようなものです。生活の設計も従って一層本気に再構成されなくてはなりますまい。何となしの可能として考えられていた条件を一さいとりはらった上で組立てられなければならないわけですから。

それでも私としてはこういう時機にめぐり合う者として、どちらかと云えば仕合わせと思って居ります。私の場合では自分にかかわるいろいろの事情が、大変納得のゆく又作家として自信も失わない性質の条件で、そのことは騒然と爪先立った処置、身のふりかたとして状態をうけとらせず、もっと文学の本質に即して永い目で、日本文学の消長について自身をも含め考えさせ、それは生活の感情に浸透して居ります。