Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate

Aozora Bunko

『〓世界地図』やっと買えました。『世界大戦とその戦略』古本でみつけていれました。『農民離村の実証的研究』と三冊お送りします。いずれ別便で。

三月二十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕

ゆっくりほかのこととまぜて申しあげようと思っていたけれど、ペンさんが来てくれているので一筆。

空からの御光来については、どこでもまるで合理的な準備は出来ず、それは個人達の怠慢というよりも、資材関係その他ですが、そちらも御自分用の防毒面はおありになろうとも思えません。うちにもありません。子供用のものは土台ないそうです。黄燐焼夷弾の煙は、十分位は人体に害なし、だそうですが、重曹のとかした液を浸した手拭いを口にあてておくと、幾分粘膜の傷つくことを防げるそうですが、その重曹が手に入りにくうございます。塩の濃い溶液にタオルのようなものを浸し、それをよくしませて、口、鼻にあて、眼をよくつぶっていれば何もしないよりはましでしょう。燐の煙は猫いらず的作用ですから、困るわね。

今年は夏になっても、冬用の夜具類を手許に置いていただきましょう。ガラスの飛び散るのやいろいろは厚い夜具をかぶればいくらかいいし、煙も掛布団の裾がたたみに密着するように、しかも空気がなるたけあるように、ふところを大きくしてかぶれば、むきだしよりもいい