Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate

Aozora Bunko

と反問しましたが、それが、そうでもなかったのに気付くと、

「暢気な真似をしてないで、早く、その話す場所へ行き度いね」と言いました。

わたくしは「こゝよ」と左の手で、明るく軽快な洋式の建物を指しますと「なんだ、ここか」と窓々の明るい灯を見上げましたが、少しよろめいて「いけない、眼が、廻る。早く休まして呉れ給え」と、わたくしの肩に手をかけました。

こゝに於て、わたくしも、本気に心配し出しまして、葛岡を急いで倶楽部内へ連れ込みました。

事務所の構えの中には、事務服を着たわたくしと小学校友達の娘もいれば、食堂の入口の計数器の前には夏場に公園で催される浜町音頭の踊り子仲間の娘もいます。それ等のいる中へ、いま、すっかり憔悴して而かも身なりも崩れている葛岡を連れ込むのは可なり恥かしい想いであったが、葛岡に対する心配で手もなく突破して、わたくしたちは食堂の河岸側のテーブルに落付きました。

わたくしはテーブルに着くや否や、

「どうして、あんた、そんなに身体を弱らしてしまったのよ」と言わないわけにはゆきませんでした。

紅茶を啜って少し元気を取戻した葛岡は、頬にかゝった蜘蛛の糸でも取除けるように「あー、むーう」