Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
わたくしに、今はこうよと思い定めさすものがありました。
「これから、あたし、安宅先生に合って談判しに行くわ。なぜ、葛岡をこんな人にしましたかって。だから、あんたも一緒に行って頂戴よ」
あとのことなんか、この際どうなったって関やしないと思いました。すると葛岡は、わたくしの顔を見返して、
「これから、赤城の麓へまでか」と問い返しましたが、すぐ、
「いゝだろう、蝶子さんも、先生に一ぺん会っとくがいゝ。この先、どんなお訣れになるかも知れないから」
わたくしはハンドバッグを開けてみました。幸い、内かくしに、池上はたっぷり紙幣を入れて呉れてあります。わたくしたちは自動車を上野駅へと急がせました。
上野のステーションへ来て調べてみますと、
今からでは、上越線で八木原駅に停車するのは夜中近くの十一時三十分発の列車だけであることが判りました。けれどもわたくしは意固地にそれを待受けして葛岡と一緒に車室へ乗込み、真夜中過ぎの午前二時半に八木原駅へ着きました。
闇の中の宿場町です。たまに見える軒の灯は夜霧にうるんで、何度眼を瞬いても自分が寝呆けているような気がいたします。水の流れとも葉ずれのささやきとも分たない物音が何処からともなく聞えて来て、うっかり立止まるとその静けさはしん/\と身に染み移り、身体はしもり重って地に傾き倒れそうな