Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
蜜蜂よ、蜜蜂よ、おゝ教えてお呉れ――
たゞ、私にいま気がついておることは、私は元来、山の性です。岳山重畳の果、山道崎嶇の奥に、それが見付け出されそうな気がします。
それにつけても蝶子さん、あなたは水の性、このさき恐らく格別の戯曲的な喜憂をも見ず、蘆手絵のように、なよ/\と淀み流れることも、引き結ぶことも、自ら図らわずして描き現われ、書き示して、生となし死となし、人々の見果てぬ夢をも流し入れて、だん/\太りまさりながら、流れそれ自体のあなたは、うつゝともなく、やがて無窮の海に入るでしょう。これも一つのいのちの姿で浦山しいとは思いますが、性格の違った私の望むことではありません。
たゞ一つ、こういうことは私の大好きだった蝶子さんに対して言って置きましょう。水の性のものは土を離れてはいけません。水の性のものはそれ自体、無性格です。性格は土によって規定されるのです。
あなたは乞食の素性のことをまだ怯えているようですが、何を怯えることがありますか。あなたは一度は土に親しく臥してみて、それから何事かを学ばねばなりません。性格を規定されて来ねばなりません。あなたが乞食の素性であり、一度はその経験に戻る運命に在ることを、私は何となく、この晶玉のように透しみる私のカンによって感じております。