Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
その資金仲間に母も嘉六の好意で組入れて貰っているのでした。
「勘定間違なし、それでと――」
と言って、母はその金の中から少しを分ち何やら立替えられてあるその自分が払うべきだから取っといて貰いたいと嘉六に差出します。嘉六は「まあ、いゝやね」と押返しても母がそれじゃきめしきにならないからと尚強いますと、嘉六は「じゃ貰って置くが、おっかさんもだいぶよくなったことだから、これで一つおっかさんも食べられそうなものを取って、僕も一ぱいやるとしようか」と、白身の刺身なぞを取り寄せて寝酒の酒の燗をつけるのでした。すると、母は寝ながら誂えものゝ来たのを食べて、嘉六をふり仰ぎ、
「おまえさん、相変らず気前がいゝね」
と褒めそやすのでした。
小ざかなを両方の箸尖でほぜり合って食べるような親密の間柄の中に、経済は経済として互に独立しています。結局のところ母はこうした仲間が生きて行く上に欲しかったのではありますまいか。これが勤まらずに、女の内のものを求めたため、ついに母から何の情も得ず、空しく死んで行った父を、わたくしは可哀相に思います。人は落付くところに落付くと言いますが、わたくしは母が父を離れて独身になってから下品になりながら、母の自前の柄らしい、いき/\した母を見、一層卑賤に陥った今、全く母の地金に還った母を見てしまったのでし