Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
彼は北側をびっしり塞いである真菰の莚の間からそっと川上を覗いてみます。今度は首を低めて開け放しの南側の闇を透して川下を窺いました。それから、如何にも勿体ないという様子で魚肉を金網の上へ乗せ拡げて飯を食べ始めました。夏の鮒で脂は落ちていますが身は新しいので燻る山椒と醤油の香ばしい匂と共にあまい滋味の湯気が周りに立ち拡がりました。彼はそれを菜にしてうまそうに飯を何杯も食べながら、とき/″\また川下の方を鋭い眼で窺いました。
この多那川橋の附近に定住の乞食は文公の外に新参のわたくしを入れて六人いますが、文吉が始終関心を持つのはタガメと通称されるタカリ専門の乞食と、ヅケを貰って歩くお三という母子乞食でした。文吉の住む多那川橋からは川の屈折の都合で対岸の出崎が左右に見えます。川下のは長門といってそこに毘沙門堂があってタガメが住んでいます。船員上りだという話で、相手にねだっていうことを聴容れないと矢庭に相手を抱えて水中に飛び込み、さん/″\水をのまして相手を悩ますというので仲間に怖れられています。文吉は一度もその所業を受けたことはないが「ぐず/\言うと水雑炊を喰わすぞ」