Classici giapponesi con furigana
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せいしまんじどもえ
生死卍巴
国枝 史郎
Leggi 生死卍巴 (せいしまんじどもえ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 91.598 caratteri · 182 schermate
珍らしい器類を置き並べてあると、江戸で名高うございますので、一度は見ようと存じまして、本日門口を通りましたので、立ち寄ったまでにございます。……まことに珍器、まことに異品、このように取り揃えてありましょうとは、思いも及ばないでおりましたので、驚かされましてござります。が、私めにとりましては、ご高名の松平碩寿翁様に、このように親しくお目にかかり、このように気安くお話をし、謦咳に接しましたそのことの方が、実は一層に珍らしくも、有難くも想われるのでござります。で、なにとぞこれをご縁に、今後はお引き立てにあずかりたく……ええ私めの素性と申せば……ハッハッハッとんでもない儀で、浪人者の私などに、何の素性などござりますものか。……よしまた素性がありましたところで、お耳に入れて徳もなく、聞かれるあなた様におかれましても、面白くもおかしくもござりますまい。そこで……」と云って来たが醍醐弦四郎は、自分が頓馬に思われて来た。
(まるで辻褄が合わないじゃアないか。鼻の頭へ汗を掻いて、俺は一体何を云ってるのだ)
で、また一つお辞儀をしたが、
「お別れいたすでござります。ご免」