Classici giapponesi con furigana
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おとこぎらい
男ぎらい
豊島 与志雄
Leggi 男ぎらい (おとこぎらい) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8878 caratteri · 18 schermate
くさい息がかかってるようでいやでした。私がもじもじしていると、井上さんは私にとりあわず、ちょっぴり髭のある肥った顔を、姐さんの方へ向けて、ほかの話を始めるのです。
私はみんなからばかにされてるようでもあり、そっと目をつけられてるようでもあります。男ってどうしてこんなに厚かましく図々しいのでしょう。
この気持ち、姐さんには分らないようです。私に代って姐さんが、倉光さんにも井上さんにもお礼を言ってくれます。
町のお祭りの晩には、特別に酒がたくさん用意されて、誰にでも飲ませることになりました。表には、提灯と桃の花が吊してあります。忙しくて、私はだいぶ疲れました。井上さんが来ていて、姐さんは二階にあがってることが多いので、店の方は私とお島さんと二人きりです。
もうだいぶ遅くなって、五六人の男がはいって来ました。ずいぶん酔ってるようでした。
「倉光君は来ていないか。」
「いらっしゃいませんよ。」とお島さんが応対しています。
なんだかごたごたして、その人たちは卓子に就き、安物のウイスキーを飲みはじめました。
「倉光君はどうした。隠してるんじゃあるまいね。」
お島さんはもう相手になりません。