Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
がぎょうにじゅうねん
画業二十年
中谷 宇吉郎
Leggi 画業二十年 (がぎょうにじゅうねん) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2841 caratteri · 6 schermate
の中に、次ぎのような一節があり、私は大いに知己の恩を感じている。
「先生も絵をお描きになりますか」
「いいえ描きませんよ」
「でも北海道帝大の中谷さんの随筆にそんなことが書いてあったと思いますが」
「中谷君は実に熱心でね、旅行中も矢立と画帖を離さずに持っています。私は主として中谷君の画に俳句の賛をする役割に廻っていますが、時々はすすめられて、花などを写生します」
ところで問題は、この矢立と画帖にある。結論をいえば、これは本当の話ではない。しかし類似した種はあるので、私はいつでも墨だけは持って歩いている。嘉慶の青墨で、大して古いものではないが、この程度が丁度手頃なのである。いつか何処かで、小宮さんと一緒だった時に、不意に画帖をつきつけられたことがある。その時私が一寸失礼といって、手鞄からこの墨をとり出したら、小宮さんから「身嗜みがよいね」と褒められたことがある。一時面倒臭くなって、「これからは僕も、あまり墨や紙には拘泥しないことにしよう」といったら、吉田(洋一)さんが、「いや墨と紙には拘泥した方がいいね」と忠告してくれた。それで思い直して、ずっと墨だけは、いつでも身辺を離さないことにしている。