Classici giapponesi con furigana
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ぎもんのきんかい
疑問の金塊
海野 十三
Leggi 疑問の金塊 (ぎもんのきんかい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.600 caratteri · 32 schermate
激しい叫喚と物の壊れる音とがゴッチャになって、階下から響いてきた。出口にいた城山刑事に遮られて、怪漢は逃げ場を失い、そこで三人入乱れての争闘が始まっているのであろう。
しかし私は、懐中電灯を持ったまま、じっと階上の部屋に立ち尽していた。目の前にある何に使うとも知れない化学装置が、ひどく私の心を捉えたのだった。それは奇妙な装置でもあったが、私の興味を惹いたのは、それが奇妙なことよりも、むしろ生々しい感じがしたからだった。室内は荒れ果て、樽は真白な埃にまみれ、天井には大きい蜘蛛の巣が懸っているという古めかしさの中に、その化学装置ばかりは、埃のホの字も附着していなかったからであった。
私は事件の謎が、正しくこの場に隠されていることを感づいた。
「よしッ。この秘密を解かずに置くものかッ」私は腕ぐみをしたまま、石のように、何時までも立ち尽したのだった。
怪しき取引
その次の日の夕方、私は同じ伊勢佐木町で、素晴らしい晩餐を執っていた。前日と違っているところは、連れが一人あることだった。壮平爺さんという頗る風采のあがらぬ老人が、私の客だった。
「ほんに政どん」