Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しろいあさ
白い朝
豊島 与志雄
Leggi 白い朝 (しろいあさ) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.920 caratteri · 35 schermate
「何さ?」と正夫はまた云いました。
「芝田さんの様子を見にいったんだよ。」とチビは漸く返事をしました。「すると、芝田さんはまた、僕の方へ戻ってきたようなんだよ。」
「戻ってきたって……なんだい。」
チビの云うところは、然し、はっきりしません。あれから芝田さんと康平さんとは、議論をはじめて、康平さんが熱中すればするほど、芝田さんは冷静になり、しまいに、熱中してる康平さんの方が酔いつぶれ、冷静な芝田さんも酔いつぶれ、そして握手をしたんだそうです。
「そして今に、たいへんなことになるよ。」
「どんなことだい。」
「また喧嘩がはじまるのさ。」
「どうだか。」
「いや、はじまるよ。そして、芝田さんの方の勝ちさ。僕が味方してるんだ。」
そこまでは、信用が出来ません。チビは元来、絶対に嘘のつけない奴です。然し、自分で真実だと思ってることが、思いちがいで、実は虚偽のことがあるのです。
こんどは正夫の方で黙りこみました。
「帰ってきてみると、君は、あれは一体なんだい。」
「ああ、駒井さんとのことか。」と正夫は昂然と云いました。
チビはびっくりして、眼をぱちくりやりました。そして耳をかきました。