Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しろいみち

白い道

徳永 直

Leggi 白い道 (しろいみち) di 徳永 直 (とくながすなお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.169 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

「――しかし、つまるところはですナ、ご両人でよろしくやってもらうよりないんだよ。わしはその、月下氷人でネ、これからさきは知らんですよ――」

それで深水が笑うと、彼女も一緒にわらった。深水は最初に彼らしい勿体ぶりと、こっちが侮辱されるような、意味ありげな会釈をのこして、小径のむこうに去っていったが、三吉は何故だかすこし落ちついていた。二人きりになってしまったのに、さっきまでの、何ときりだすかという焦慮と不安は、だいぶうすらいでしまっていた。

「あのゥ――」

彼女の方からいいだした。

「妾、あなたのこと、まえから知っていました。あなたの御活躍なさってるご容子――」

三吉は呆気にとられて、あいての大きすぎる口もとをみた。

「――いつか、新聞に“現代青年の任務”というのをお書きになったんでしょ。妾、とても、感激しましたわ」

東京弁をまじえて、笑いもせずにいっている。そのあいての顔から視線をはずしているのに、口から鼻のまわりへかけてゆれうごくものが、三吉の頭の中にある彼女の幻影を、むざんにうちくだいてゆくのが、ありありとわかった。

「貴女のうちは遠くて、通いがたいへんでしょう」