Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はくもくれん

白木蓮

豊島 与志雄

Leggi 白木蓮 (はくもくれん) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.039 caratteri · 24 schermate

Aozora Bunko

小秀の方は、身体で稼いでいる芸者のこととて差し障りはないが、石塚はへんに照れてしまい、やがてカツミに姿を見せなくなったらしい。――そういうことをした桃代の気持ちが、私には分らないのだ。

彼女の顔をじっと見ると、彼女もたじろがず見返してくる。

「君はまったく、おかしなひとだよ。」

「どうして。」

「喜美ちゃんのこととなると、すぐ夢中になるからね。」

「妬けるのよ。どうやら、同性愛みたいだわ。」

「ばかなことを言ってる……。」

「いいえ、ほんとうよ。わたしの方が真剣だから、男の浮気から護ってやるの。ねえ、お上さん……梶山さんだって、浮気だからだめよ。」

「浮気でなかったら、どうする。」

「うそ、うそよ。ほかの女とだって、分りゃしないわ。」

「ほかの女と浮気なんか、するものか。」

「決してしないの。」

「しないよ。」

「じゃあ、わたしとなら、どう。浮気しないの。」

「そうね、君となら、そりゃ分らん……。」

「あとで後悔するわよ。」

「君こそ、あとで後悔しなさんなよ。」

お上さんは、空の銚子を持って席を立った。

「まあまあ、お静かに願いますよ。」

食卓に肱をついてふらふらしてる私の肩を、桃代は捉えて、ぐいと引き起すのだ。