Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しらがこぞう

白髪小僧

杉山 萠円

Leggi 白髪小僧 (しらがこぞう) di 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.770 caratteri · 194 schermate

Aozora Bunko

折しも四方に雲が湧き、雷が鳴り風が吹き、

月日の光りも真暗に、砂や小石を吹き上げて、

車軸を流す大雨を、泥や小砂利の滝にして、

彼の大男の亡骸も、埋もるばかりにふりかけた。

その時海も野も山も、砕くるばかりに鳴り渡る、

さも物凄い恐ろしい、真暗闇のただ中に、

彼の石男の眉間から、赤い光りが輝やいて、

額の骨が真二ツに、パッと割れたと思ううち、

真赤な鸚鵡が飛び出して、東の方へ飛んで行た。

又石男の胸からは、青い光りが輝やいて、

身に宝石の鱗着た、細い海蛇を巻き付けた、

大きな鏡が現われて、南の方へ飛んで行た。

やがて空には雲が晴れ、地には嵐が吹き止んで、

泥の野原に泥の山、濁った海のその他は、

何にも見えぬその涯に、真赤な真赤な太陽が、

ぐるぐるぐると渦巻いて、眩しく沈みかけていた。

その時地面のドン底の、彼の石男の亡骸の、

数限りない毛穴から、何億万とも数知れぬ、

大きい小さい様々の、石の卵が湧き出して、

暖かい日に照らされて、一ツ一ツにかえり出す。

足から出たのは艸や木に、胴から出たのは虫けらに、

手から出たのは鳥獣、水に沈めば魚くずに、

又頭から湧いたのは、数限りない人間に、