Classici giapponesi con furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Leggi 盲目物語 (もうもくものがたり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.341 caratteri · 148 schermate
すじはないのみか、ひとつまちがえばさらしくびにもなりかねませぬ。それをおかして、あのゆきのふるなかをこちらへ逃げていらっしゃいましたのは、筒井づゝのむかしこいしく、おちゃ/\どのゆえにいのちをまとになされましたか、まあそのへんでござりましたろうが、せっかくそれほどのおのぞみがあだになりましたのは笑止のいたりでござります。さればもと/\おはつどのをおもらいなさるおぼしめしはござりませなんだのに、ときのはずみでそうなったのでござりましょうか。もっともこのおりはまだいいなずけのおやくそくばかりでござりまして、御しゅうぎと申しましてもほんのうちわのおさかずきだけでござりました。
さわがしいなかにもこんなおよろこびのありましたのが正月のすえか二がつのはじめでござりまして、もうそのころには佐久間げんばどのがかついえ公のせんぽうとして二まんよきをしたがえられ、のこんのゆきをふみしだいて江北へ打って出られました。ひでよし公は伊勢の御陣よりながはまへはせつけられますと、あくるあさはやく足軽にすがたをかえられ、十人ばかりの古老をめしつれて山の上へおのぼりなされまして、柴田がたのとりで/\をくわしく御らんになりましたが、あの様子ではとてもたやすくやぶれそうもないぞ、味方もせい/″\しろをけんごにこしらえて気永にかゝ