Classici giapponesi con furigana
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まゆかくしのれい
眉かくしの霊
泉 鏡花
Leggi 眉かくしの霊 (まゆかくしのれい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.284 caratteri · 51 schermate
は訊かなかったけれども、その芸妓が、客と一所に、鶫あみを掛けに木曾へ行ったという話をしたんです。……まだ夜の暗いうちに山道をずんずん上って、案内者の指揮の場所で、かすみを張って囮を揚げると、夜明け前、霧のしらじらに、向うの尾上を、ぱっとこちらの山の端へ渡る鶫の群れが、むらむらと来て、羽ばたきをして、かすみに掛かる。じわじわととって占めて、すぐに焚火で附け焼きにして、膏の熱いところを、ちゅッと吸って食べるんだが、そのおいしいこと、……と言って、話をしてね……」
「はあ、まったくで。」
「……ぶるぶる寒いから、煮燗で、一杯のみながら、息もつかずに、幾口か鶫を噛って、ああ、おいしいと一息して、焚火にしがみついたのが、すっと立つと、案内についた土地の猟師が二人、きゃッと言った――その何なんですよ、芸妓の口が血だらけになっていたんだとさ。生々とした半熟の小鳥の血です。……とこの話をしながら、うっかりしたようにその芸妓は手巾で口を圧えたんですがね……たらたらと赤いやつが沁みそうで、私は顔を見ましたよ。触ると撓いそうな痩せぎすな、すらりとした、若い女で。……聞いてもうまそうだが、これは凄かったろう、その時、東京で想像しても、嶮しいとも、高いとも、深いとも、峰谷の重なり合った木曾山中のしらしらあけです……暗い裾に焚火を搦め