Classici giapponesi con furigana
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まひるのおばけ
真昼のお化け
小川 未明
Leggi 真昼のお化け (まひるのおばけ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 7904 caratteri · 16 schermate
」と、お母さんが、おっしゃいました。光一は、おやつも食べないで、外へ飛び出したのであります。
「勇ちゃんが見たら、びっくりするだろうな。」と、歩きながら、ときどき、えびを紙から出してながめていました。
指先でつまんで、これが、水の中にいる時分の姿を想像して、空中を泳がしてみました。
お宮の前までくると、ワン、ワンとけたたましい犬のほえ声がしました。
境内をのぞくと、昨日、かぶとむしをさがした、かしわの木の下で、ペスが、しきりに地面を掘るように、つめで、かいて、騒いでいるのでした。
「ペスや、なにしているんだい?」
光一は、さっそく、犬のそばへいってみました。へびでも見つけたのかと思ったのが、そうでなく小さな穴に向かってほえているのでした。
「なあんだ。」といっていると、黒いものが穴の中から頭を出したようです。
「おや、なにか見えたぞ。」
光一は、棒切れをきがして、穴をつついてみました。奥の方に、小さなしかの角の形をしたものが、ちょっと見えています。
「やあ、かぶとの子だ。こんなところに、かぶとむしの穴があるとは思わなかったなあ。ペス、おまえはおりこうだね。