Classici giapponesi con furigana
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たんめいちょうめい
短命長命
黒島 伝治
Leggi 短命長命 (たんめいちょうめい) di 黒島 伝治 (くろしまでんじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2126 caratteri · 5 schermate
私は、若くて完成して、そして速かに世を去って行った何人かの作家たちと、この桃や胡瓜のことを思い合せて興味深く感じるのである。
こういう関係は、作家ばかりでなく他の仕事に従う者の上にもあるように思われる。
ところで私のように長い病気で久しく仕事をしないで生きているものはそれではその逆で自然が仕事が出来るまで長命さして呉れるだろうか、あるいはながいき出来そうな気もする。これまでの仕事には、まだ自分が三分くらいしか出せていなかった気もする。
が、本当のことは、生きてみなければなんとも云えない話である。
○
さきの話ずきの女は、この春月の詩碑へたずねて遠くからちょいちょい人が来ることや、五年前の除幕式には東京からえらい人が見えたことやをこまごまと話つづけた。
なんで身投げなどしたんじゃろかなと、女は自問し、この世がいやになったんでしょうかなと自答した。そして、この世がいやになるというようなことは、どんなに名のある人だったかは知らぬが、あさはかな人間のすることだというような顔をした。
私は詩碑の表面に記された今までの世界が空白になって──という春月の気持よりも、この畑へあがって行く女に同感しながら丘を下った。