Classici giapponesi con furigana
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しゅくはい
祝盃
菊池 寛
Leggi 祝盃 (しゅくはい) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2843 caratteri · 6 schermate
「青木の奴、ちっとも変っていないじゃないか。」
「僕も、それで駭いたのだ。昔とちっとも変っていないね。」と、啓吉も全く同感だった。
「でも、分らないものだね。青木だけが落伍するなんて。」
久野は、そういいながら、ソーダ水をグッと、飲み乾した。
そうだ! 高等学校の末年から、大学に移る頃には、久野も啓吉も、青木に劣らないような、乱暴な出鱈目な生活を続けたものだった。それだのに、危い橋を渡りながら、二人とも真面目に学校を勉強した同窓などよりも、社会的には出世しているといってもよかった。
「俺達は考えて見ると運がいゝんだよ。」
そういいながら、啓吉もソーダ水をグッと飲んだ。
それは、ソーダ水であった。が、二人とも無意識ではあったが、お互いの幸運を祝って、祝盃を挙げている訳だったのだ。