Classici giapponesi con furigana
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かみさまのふとん
神様の布団
下村 千秋
Leggi 神様の布団 (かみさまのふとん) di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4585 caratteri · 10 schermate
二
二
あくる日の晩、また一人のお客が、この宿に泊まりました。このお客も前夜のお客と同じように親切にもてなされて、いい気持ちで寝床につきました。
その夜が更けると、宿の主人はまたもそのお客に起こされました。お客の言うことは、前夜のお客の言ったことと同じでした。このお客は、ゆうべの人のようにお酒を飲んではいませんでしたから、宿の主人も酒のせいにすることは出来ませんでした。で主人は、このお客はきっと、自分の稼業の邪魔しようとしてこんなことを言うのだろうと思いました。で、やっぱり前夜と同じように腹を立てて、大きな声で言い返しました。
「大事なお客様です、喜んでいただこうと思いまして、何から何まで手落ちのないようにいたしました。それだのに縁起でもないことをおっしゃる。そんな評判が立ちましたら私どもの店は立ち行きません。まぁよく考えてからものをおっしゃって下さい。」
そう言われると、お客もたいへん機嫌を悪くして、
「わしはほんとうのことを言っているのです。余計なことを言う前に、自身で調べてみなさるがいい。」と言って、これもお金を払うとすぐに、宿を出て行ってしまいました。