Classici giapponesi con furigana
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わたしのすきなよみもの
私の好きな読みもの
夢野 久作
Leggi 私の好きな読みもの (わたしのすきなよみもの) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1643 caratteri · 4 schermate
絞め殺した友人の心臓に耳を当てて鼓動音が消えてなくなってから床下に埋めておくと、毎晩寝がけにウトウトしかけた時にその耳の底にコビり付いている友人の心臓の鼓動音がハッキリと聞えて来るので、毎日毎夜睡ることが出来ない。とうとう発狂して床板をめくり初めた……という話なぞトテモたまらない。何かそこいらのものをタタキ付けたい気持になる。
ルベルはポオの直系の神経を持っている。タッタ今大金を呉れた人が投身自殺した騒ぎを「オヤ。又誰か死んだそうな」とトボケて聞いている盲目の乞食。自分が殺した妻君を火葬場へ送る前に、名残を惜しんだ体に見せかけるべく撮影した写真の乾板を、同情した友人と一所に泣きの涙で現像してみると、その死顔の瞼が動いてボヤケていたというストオリイなぞ、思わずゾッとして地団太を踏みたくなる。
私はポオとルベルの恐怖、戦慄の美を心の底から讃嘆したい。日本では江戸川乱歩さん、城昌幸さんのに、その直系の流れを見る。水谷準、角田喜久雄、葛山二郎さんにも、そうした恐怖美、戦慄詩が歌われている。それが理屈なしに私を感激させ驚嘆させる。こうした感激と驚嘆のために私は生甲斐を感じているのではあるまいか。